金賞杜氏の日本酒情報局

日本酒製造現場からの情報発信

金賞杜氏((^_^))遅ればせながら自己紹介。

いくつかブログを公開して参りましたが、僕自身のことや「金賞杜氏の日本酒情報局」というブログの詳細について本日は話を進めたいと思います。

そもそも金賞杜氏なんて、自分で名乗っちゃうなんて何とも大きく出たなぁなんて思っていますが、そこは大目に見て下さい。独立行政法人 酒類総合研究所主催の「全国新酒鑑評会」という国内最大の清酒の鑑評会があるんですけど、毎年出品数が約850~900点の中から最も優秀と評価された吟醸酒を「金賞」。優秀と判断された吟醸酒を「入賞」という評価を頂けるわけですが、造り手にとって金賞受賞はこれ以上の栄誉、名誉、あこがれ等、他にないくらいありがたい評価であることは多くの清酒製造者の考えではないかと思います。

めでたく金賞受賞杜氏となれば、周囲の評価はやはりそれなりの見方をされるようになりますし、そもそも簡単に受賞できるほど甘いものではないことは間違いないことなので、受賞に至るまでの試行錯誤から色々な製造ノウハウや知識・経験が身に付きますし、杜氏自らがかなりの成長を遂げることができるでしょう。全国新酒鑑評会の大吟醸造りで培った製造ノウハウ等は、通常の市販酒造りにも応用できる面が多々ありますので、個人的には大変な戦いにはなりますがチャレンジして損なことは一つもないと考えているので、日本酒製造に関わる限りは、金賞を目指して頑張っていけたらと思っているところでございます!(^^)!

中には、「金賞獲ったって酒売れないよ!」とかね「一般のお客さんが参加できないコンペに意味はない!」とか声高に言っちゃう蔵元さんもいらっしゃるんですけど、金賞酒が売れないのは経営努力が足りないからだろうし、そもそも一般のお客さんに高度な専門知識を元に官能評価を求めること自体が無理があるでしょって感じです。
色んな物品がある中で、日本国内の様々な鑑評会の中でも、国が関わり、毎年のように多くの参加者の中から一定の制限を元に行われるコンペっておそらく日本酒くらいなものじゃないでしょうか?(違ってたらごめんなさい)
更にね、全国新酒鑑評会ってこれまでなんと107回の歴史があるわけで、その間、時代の変遷や食文化の多様化などで金賞に選ばれる酒質もどんどん変化してきただろうと想像がつきます。

話を元に戻しますが、僕は日本酒の製造責任者である杜氏になってから、これまで2回の金賞受賞、2回の入賞受賞を頂いております。
性格的にリアルな自分としては、自ら「私、金賞杜氏でね」って言うタイプでもなく、あくまでも日本酒の製造現場の事柄をより多くの皆さんに発信できたらとの想いから、あくまでもネットの世界のブログの名前くらいは大きくアピールしてみようという程度の考えの元、こういったブログ名で始めさせていただいておりますのでどうぞご理解の程宜しくお願い致します。

あとね、僕、社員杜氏って立場なもんで、オーナー杜氏とは違う目線とか様々な気苦労なんかもありますので、今後はその辺りも少しづつ記していけたらと計画しておりますので是非楽しみにしていただければ。

今シーズンもそして当ブログもスタートしたばかり。
もちろん良い酒造って、金賞も狙いますよ!