金賞杜氏の日本酒情報局

日本酒製造現場からの情報発信

日本酒の年末年始について

寒さも感じるようになり、今年もいよいよ後半戦。年賀状どうしようとか、お正月の予定どうしようとか。
今日は日本酒の年末年始について語ってみたいと思います。
通常は1月~12月を一年間としたり、年度というくくりだと4月~3月といった具合でというのが一般的でしょう。
日本酒の年度を表すキーワードにBY(ブルワリーイヤー)ってのがあります。BYは7月~6月で一年間としており、我々酒造業界関係者はBYで醸造計画や帳面の記帳などをまとめるのです。

最近では、四季醸造と言って年中仕込みを行う蔵も増えてきてますが、BYをまたいで製造を行うときは、事前に製造予定を税務署にお伝えすることが必要になり、会社の会計年度とは別に、BYという年度のくくりはお酒造りと切っては切れないほど、重要になっています。

税務署員や国税庁のお酒にまつわる部署で働く公務員の皆さんも、BYのくくりで部署異動が行われますので、子供がいる方などは、1学期の微妙な時期でもあることから、単身赴任で頑張ったり、夏休みに入ってから家族と新たな地での生活をスタートしたりとかで、バタバタすることも多いようです。

僕らも通常のカレンダーの暦と、会社の会計年度と、お米の田植えと刈り取りの年度、そしてBYを気にしながら製造に関わっていますが、結構頭の中でそれぞれのくくりが混乱することも多く、確認しながら業務を行っています。

今年は元号も令和になったので、より一層気を付けないとなって感じです。

ということで今年は令和元年BYです。