金賞杜氏の日本酒情報局

日本酒製造現場からの情報発信

賞与出ました!

先日のブログにて、杜氏のボーナスがいくら程度かどうか、という話題を紹介しましたが、今年の冬のボーナスが出ましたので再度取りあげたいと思います。

まずは、ボーナスって支給してもしなくても良いし、支給額だって会社によってバラバラで、あくまでもうちの会社で個人的な一つのモデルケースとしてご紹介しますということをご理解下さい。

このブログのタイトルにもあります通り、今年一年、全国新酒鑑評会での金賞獲得を筆頭に、その他3つの鑑評会でタイトルを獲得した当たり年となりまして、更に、我々のチャレンジとして、鑑評会を山田錦を使わないで頑張ってみようということで、他社との差別化を狙いながらの各タイトル獲得は、蔵人達をはじめ農家さん方やファンの方々など、多くの関係者の皆さんから称賛をいただきまして、喜びも一塩、こりゃボーナスも期待できちゃうなぁなんてひそかな想いをはらんで待っていました。

もう少し金額を記すのを勿体ぶらせていただきますが、支給日はこれまで3つの酒蔵での経験からすれば、最速でした。

酒蔵は、支給日と支給額に関しては、「遅くて安い」のが通例でして、夏は7月末、冬は12月末って感じが一般的だと思います。

ですから「早!」

っすよ! 今年は!

期待させるなぁ。マジで。
こりゃ家族も大喜び間違いないな。
4冠だからなぁ。結果出しちゃうとやっぱり違うなぁ。

なんて、普段の厳しい作業の中で、何のために働いているのかってのは人それぞれでしょうが、やりがいやロマンだけではなく、仕事として考えたらある程度「金」は大事なんじゃないでしょうか?

しかも!

うちは9月決算なんですが、過去最高売上を見事に更新致しております。
業績に応じてボーナスは支給されるって名目にも該当しておりますので、従業員一同、やっぱり期待してました。

ちなみに、僕が駆け出しの頃お世話になった杜氏さんの話によれば、全国新酒鑑評会での金賞を果たした年は、5月の結果発表の時期に10万円が特別に支給され、出稼ぎの身でも夏のボーナスは別途支給で良かったらしいというのを聞いたことがあります。金賞を獲れば、蔵からも宴席を設けてもらって蔵人や関係者と労を労い合ったりして、更にまた頑張ろうと結束も新たに士気が挙がるきっかけにもなったり。

杜氏さんの結果発表時のボーナスの他にも、蔵人や関係者の皆さんにも、それぞれ3万円なり、1万円なりがいわゆる「ご祝儀」として支給されたり、それなりに蔵からの「報い」はそういう形で表されていたようです。

まぁ時代はガラリと変わり、デフレですし、人手不足ですし、生産性低いですし、飲酒人口は減っていますし、増税後は売上減ですし・・・

酒蔵経営も厳しい荒波の中で、何とか生き残りをかけて踏ん張り続けている、そして僕が所属する蔵もそれは一緒です。


ということで前置きが長くなりました。

結果は、


4冠+米違いチャレンジ+過去最高売上=前年比1万円up

という「評価」「査定」を頂きました。
支給額は¥39万です。

高いか低いかは人それぞれの価値観によってだと思います。
評価は人がするものでしょうし、僕の立場からしたら現状何も言うことはありません。
多数のご意見お待ちしております。
では。